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ヨーク (HMS York, 90) は、イギリス海軍の重巡洋艦。ヨーク級。 ==艦歴== 1927年5月18日に起工し、1928年7月17日に進水、1930年5月1日に竣工。就役後、本国艦隊の第2巡洋艦戦隊旗艦となった〔Raven and Roberts, pp. 139, 414〕。北アメリカ・西インド艦隊の第8巡洋艦戦隊で活動した後、第二次エチオピア戦争のため1935年と1936年は地中海艦隊に派遣され、それからは1939年9月の第二次世界大戦勃発までアメリカ艦隊に属した〔Whitley, p. 94〕。 1939年9月、ヨークは船団護衛任務に従事するためハリファックスへ移った。10月、ハリファックスで、通商破壊艦の捜索や船団護衛にあたるF部隊に配属〔。10月31日から11月22日までバミューダで修理を行い、それから12月にイギリスへ戻って完全な修理を受けた。それが2月9日に完了すると、ヨークは本国艦隊の第1巡洋艦戦隊に配属された。1940年3月3日、デンマーク海峡のアイスランド近くでヨークはドイツの封鎖突破船Arucasを発見した。だが、Arucasは拿捕される前に自沈した〔。 1940年4月はじめ、イギリスのノルウェー侵攻計画であるR4計画の下でヨークの属する戦隊は兵員輸送任務に割り当てられた。4月8日にドイツ軍によるノルウェー侵攻が近いことがわかると兵員は下ろされ、ジョン・カニンガム中将が指揮する戦隊はすでに海上にあった本国艦隊の本体と合流した〔Rohwer, p. 18〕。4月10日、ヨークは空襲により大破した駆逐艦エクリプスを修理のためラーウィックまで曳航するよう命じられた〔Haar (2009), pp. 289, 357〕。4月24日から25日にかけて、ヨークと軽巡洋艦マンチェスター、バーミンガムはグリーンハワード連隊 (Green Howards) 第1大隊などの兵員をロサイスからÅndalsnesおよびモルデまで運んだ。そして、ヨークは4月26日に帰投した 〔Haar (2010), pp. 87–88〕。ヨークは3隻のフランス輸送船や多数のイギリス駆逐艦とともに、5月1日、2日に実行されたナムソスからの英仏兵の撤収作戦に投入された〔Haar (2010), pp. 169–72〕。 その後、喜望峰周りでエジプトまで戦車を運ぶ船団を軽巡洋艦エイジャックスと共に護衛。護衛後、地中海艦隊の第3巡洋艦戦隊所属となった。9月27日にアレクサンドリアに到着する。 9月28日からMB5作戦に参加。マルタへの兵員輸送に従事する軽巡洋艦リヴァプール、グロスターの護衛部隊の一員として出撃した。1940年10月、MB6作戦に参加しマルタへ向かう船団の支援のため戦艦ウォースパイト、ヴァリアント、マレーヤ、ラミリーズなどと出撃。帰還中の12日、軽巡洋艦エイジャックスの攻撃で大破し(パッセロ岬沖海戦)放棄されたイタリア海軍の駆逐艦アルティリエーレを沈めた。 11月、MB8作戦に参加。タラント空襲を行う空母イラストリアスの護衛などを務めた。続いてMB9作戦に参加。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨーク (重巡洋艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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